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馬インフルで牧場見学自粛呼びかけ 出産シーズン「免疫ない子馬の命が危険に」ヒト感染なしも媒介のおそれ

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「競走馬のふるさと案内所」の公式サイトから
 日本軽種馬協会が全国6か所に設置している案内所「競走馬のふるさと案内所」は1日、公式サイトを更新。馬インフルエンザ発生に伴い、牧場見学を控えるよう呼びかけた。

 引退して馬産地の牧場へと帰った競走馬のふるさとを訪ねる競馬ファンのため、種牡馬や繁殖牝馬の所在や、見学の可否などさまざまな情報を提供している同案内所。

 サイトでは「現在、熊本県および北海道十勝管内(帯広市・清水町)において馬インフルエンザの発生が報告されております」とした上で「馬インフルエンザは人に感染しませんが、人の手指や靴底・衣類に付着したウイルスを介して感染が広がることが指摘されております」と説明。

 続けて「この時期の生産地は出産シーズンのため、牧場に馬インフルエンザが侵入した場合には免疫のない子馬の命が危険に晒されることになります」と危険性を示唆した上で「馬の健康を守るため、馬インフルエンザが終息するまでの間、牧場見学を自粛していただくようよろしくお願いいたします」と見学を控えるよう呼びかけた。

 28日、帯広市農政部ばんえい振興課は25日に帯広競馬場で発生が確認された馬インフルエンザの感染拡大防止のため、26日から28日に開催を予定していた第2回ばんえい競馬1〜3日目に続いて、5月3日から5日までの4〜6日目を中止すると発表。また5月9日に実施予定だった能力検査も中止するとしていた。

 馬インフルエンザはウイルス感染による発熱や呼吸器症状を起こす伝染病で、多くの場合は対症療法による治療となり殺処分の必要はない。これまで人に感染した事例はないという。
(C)スポーツニッポン