2026年NHKマイルC(G1)特集

東京11R/芝1600m/(国際) 牡・牝 (指)
2025NHKマイルC_パンジャタワー

出走予定注目馬

母はJRA4勝のエンドレスノット、きょうだいにダービー卿チャレンジトロフィーで3着に入ったゾンニッヒ(父ラブリーデイ)がおり、おじに日本ダービー馬マカヒキがいる良血。初勝利に3戦を要したものの、先行押し切りのスタイルを確立して以降は成績が安定し、京王杯2歳S、ファルコンSと重賞を2勝、朝日杯FSでは戴冠まであと一歩の2着だった。ベストより1ハロン長いマイルと例年ハイペースになる流れへの対応がカギだろう。

朝日杯FSではダイヤモンドノットが押し切る流れを強引に差し切る強い内容で2歳マイル王に輝き、ぶっつけで挑んだ皐月賞はイン有利の馬場で最内枠を引き、レースでも3番手を進んで絶好の形に見えたが、3コーナーから手応えが怪しくなり、直線では余力がなく13着とキャリア初の大敗を喫した。クラシック路線にスパっと潔く見切りをつけてマイル路線へ出戻り、当然この2ハロン短縮は絶好で、少しでも評価を落とすようなら格好の狙い目だ。

リアルスティール産駒の快速マイラー。デイリー杯2歳Sではカヴァレリッツォとの一騎打ちを制し、暮れの朝日杯FSでは1番人気の支持を受けた(3着)。弥生賞3着から臨んだ皐月賞は15着と大敗したものの、8枠17番を引いた時点でレースの型が限られ、外からポジションを取る負荷の大きい競馬で情状酌量の余地がある。純粋な脚力はカヴァレリッツォに一枚劣るが、レースセンスの高さでは明確に分があり、強みを生かせる展開になれば逆転もある。

牡3 美浦・田村康仁 厩舎
エコロアルバ

モズアスコット産駒というプロフィールながら調教で抜群の動きを見せ、千葉セリで7700万円の値がついた素質馬。短期免許で来日していたキング騎手を背に新潟芝1400mの新馬戦を楽勝すると、続くサウジアラビアロイヤルカップも道中最後方に構え、直線だけの競馬で他馬をねじ伏せた。朝日杯FS4着以来約半年ぶりとなるが、キレ味はメンバー中でも一、二を争うレベルにあり、タフな展開で流れが向けば突き抜ける可能性も。

母インピードはフランスで数多くの活躍馬を送り出した名牝系の出身。デビューは年明け2月の東京芝1600mまで遅れたが、8枠からポジションを取って押し切る好内容で初陣を飾ると、続くチャーチルダウンズカップでは雨馬場をものともせず番手からしぶとく伸び、わずかキャリア2戦の身で重賞タイトルを手に入れた。3戦目でG1挑戦、メンバーレベルはさらに一段上がるものの、実績馬とは勝負付けがついていないだけに未知の魅力は随一だ。

その他ニュージーランドトロフィーで権利を獲得したレザベーションロデオドライブジーネキング、チャーチルダウンズカップ2着ユウファラオ、3着バルセシート、シンザン記念覇者サンダーストラックらがエントリー。3歳マイル王に輝くのは果たしてどの馬か。

NHKマイルC(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1リゾートアイランド牡357佐々木大輔
2ユウファラオ牡357松若風馬
3オルネーロ牡357津村明秀
4カヴァレリッツォ牡357西村淳也
5ギリーズボール牝355西塚洸二
6ジーネキング牡357斎藤新
7ダイヤモンドノット牡357川田将雅
8ローベルクランツ牡357松山弘平
9サンダーストラック牡357C.ルメール
10エコロアルバ牡357横山和生
11アドマイヤクワッズ牡357坂井瑠星
12アンドゥーリル牡357岩田望来
13ハッピーエンジェル牝355三浦皇成
14バルセシート牡357北村友一
15レザベーション牡357原優介
16アスクイキゴミ牡357戸崎圭太
17ロデオドライブ牡357D.レーン
18フクチャンショウ牡357横山武史

前哨戦・重賞結果

2026.03.21 中京11R 芝1400m 17頭 晴 良
ファルコンS

2026.04.04 阪神11R 芝1600m 14頭 雨 稍重
チャーチルダウンズC3着以内優先出走

1着 アスクイキゴミ (5人気)
2着 ユウファラオ (14人気)
3着 バルセシート (3人気)
2026チャーチルダウンズC_アスクイキゴミ

2026.04.11 中山11R 芝1600m 15頭 晴 良
ニュージーランドT3着以内優先出走

1着 レザベーション (6人気)
2着 ロデオドライブ (1人気)
3着 ジーネキング (4人気)
2026ニュージーランドT_レザベーション

2026.04.19 中山11R 芝2000m 18頭 晴 良
皐月賞

1着 ロブチェン (1人気)
2着 リアライズシリウス (4人気)
3着 ライヒスアドラー (9人気)
2026皐月賞_ロブチェン

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
アスクイキゴミ4945/7(木)栗東492
アドマイヤクワッズ4805/7(木)栗東482
アンドゥーリル4685/7(木)栗東462
エコロアルバ4805/6(水)美浦474
オルネーロ5005/6(水)美浦504
カヴァレリッツォ4865/7(木)栗東482
ギリーズボール4245/7(木)美浦414
サンダーストラック5245/7(木)美浦518
ジーネキング4965/6(水)美浦494
ダイヤモンドノット4845/7(木)栗東474
ハッピーエンジェル4305/7(木)美浦428
バルセシート4725/7(木)栗東460
フクチャンショウ4525/7(木)美浦450
ユウファラオ4925/6(水)栗東494
リゾートアイランド5205/7(木)美浦508
レザベーション4625/7(木)栗東458
ロデオドライブ4825/6(水)美浦476
ローベルグランツ4965/6(水)栗東484
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

NHKマイルCプレレーティング

馬名2025年度
JPN
ランキング
2026年度
レーティング
最高値
2026年
レーティング該当レース
(2025年該当レース)
アスクイキゴミ110 MチャーチルC1着
アドマイヤクワッズ112112 Iディープ記念3着
(デイリー杯2歳S1着
朝日杯FS3着)
アルデトップガン101 M(D)昇竜S4着
アンドゥーリル108(アイビーS1着)
エコロアルバ111(サウジアラビアRC1着
朝日杯FS4着)
オルネーロ107 MクロッカスS1着
カヴァレリッツォ116(朝日杯FS1着)
ギリーズボール108 MFレビュー1着
クールデイトナ
サンダーストラック110 Mシンザン記念1着
ジーネキング108106 MNZT3着
(札幌2歳S2着)
ストームサンダー102(クローバー賞1着
萩S3着)
スペルーチェ
ダイヤモンドノット114111 MファルコンS1着
(朝日杯FS2着)
タガノアラリア107 MファルコンS4着
ディールメーカー106 MNZT4着
トラスコンガーデン
ハッピーエンジェル103101 MクロッカスS2着
(ダリア賞1着
アルテミスS4着)
バルセシート106 Mシンザン記念4着
チャーチルC3着
フクチャンショウ105108 MファルコンS3着
(京王杯2歳S2着)
ユウファラオ108 MチャーチルC2着
リゾートアイランド103 MジュニアC1着
レザベーション110 MNZT1着
ロデオドライブ109 MNZT2着
ローベルクランツ107 M毎日杯2着

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)と、昨年度のJPNサラブレッドランキングの数値を掲載しています。なお、(D)はダート競走のレーティングです。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

NHKマイルC(G1)歴代優勝馬

2025.05.11 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
NHKマイルC

パンジャタワー
単勝 26.1倍 (9人気)
1:31.7 (34.2)
松山弘平騎手
牡3 栗東・橋口慎介厩舎
2025NHKマイルC_パンジャタワー

2024.05.05 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
NHKマイルC

ジャンタルマンタル
単勝 2.9倍 (2人気)
1:32.4 (33.9)
川田将雅騎手
牡3 栗東・高野友和厩舎
2024NHKマイルC_ジャンタルマンタル

2023.05.07 東京11R 芝1600m 18頭 雨 稍重
NHKマイルC

シャンパンカラー
単勝 22.2倍 (9人気)
1:33.8 (34.4)
内田博幸騎手
牡3 美浦・田中剛厩舎
2023NHKマイルC_シャンパンカラー

2022.05.08 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
NHKマイルC

ダノンスコーピオン
単勝 7.1倍 (4人気)
1:32.3 (34.3)
川田将雅騎手
牡3 栗東・安田隆行厩舎
2022NHKマイルC_ダノンスコーピオン

2021.05.09 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
NHKマイルC

シュネルマイスター
単勝 3.7倍 (2人気)
1:31.6 (34.0)
C.ルメール騎手
牡3 美浦・手塚貴久厩舎
2021NHKマイルC_シュネルマイスター

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ1-1-1-710.0%20.0%30.0%
先行3-2-1-367.1%11.9%14.3%
差し4-2-6-635.3%8.0%16.0%
追込2-5-2-423.9%13.7%17.6%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気1-2-1-610.0%30.0%40.0%
2番人気4-2-0-440.0%60.0%60.0%
3番人気0-2-1-70.0%20.0%30.0%
4番人気1-0-0-910.0%10.0%10.0%
5番人気0-0-0-100.0%0.0%0.0%
6-9番人気4-2-4-3010.0%15.0%25.0%
10番人気以下0-2-4-830.0%2.2%6.7%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-1-0-190.0%5.0%5.0%
2枠1-2-1-165.0%15.0%20.0%
3枠0-1-3-160.0%5.0%20.0%
4枠0-0-1-190.0%0.0%5.0%
5枠0-3-3-140.0%15.0%30.0%
6枠4-0-0-1521.1%21.1%21.1%
7枠1-2-0-273.3%10.0%10.0%
8枠4-1-2-2313.3%16.7%23.3%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着1-0-1-372.6%2.6%5.1%
2着3-5-3-219.4%25.0%34.4%
3着2-0-2-198.7%8.7%17.4%
4着3-2-0-627.3%45.5%45.5%
5着1-0-2-98.3%8.3%25.0%
6-9着0-2-1-260.0%6.9%10.3%
10着以下0-1-1-310.0%3.0%6.1%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
ファルコンS2-0-2-218.0%8.0%16.0%
スプリングS0-0-0-70.0%0.0%0.0%
毎日杯0-2-0-60.0%25.0%25.0%
チャーチルC1-0-5-292.9%2.9%17.1%
ニュージーランドT2-2-2-364.8%9.5%14.3%
桜花賞2-3-1-159.5%23.8%28.6%
皐月賞2-2-0-915.4%30.8%30.8%
その他1-1-0-263.6%7.1%7.1%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬4-5-1-536.3%14.3%15.9%
関西馬6-5-9-965.2%9.5%17.2%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬8-5-8-1155.9%9.6%15.4%
牝馬2-5-2-344.7%16.3%20.9%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール2-2-0-425.0%50.0%50.0%
2M.デムーロ2-1-0-525.0%37.5%37.5%
3川田将雅2-0-1-525.0%25.0%37.5%
4横山典弘1-1-0-320.0%40.0%40.0%
5松山弘平1-0-1-320.0%20.0%40.0%
6内田博幸1-0-0-420.0%20.0%20.0%
6藤岡佑介1-0-0-420.0%20.0%20.0%
8池添謙一0-2-0-40.0%33.3%33.3%
9武豊0-1-1-60.0%12.5%25.0%
10横山武史0-1-0-50.0%16.7%16.7%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1安田隆行1-1-0-416.7%33.3%33.3%
2高野友和1-0-1-225.0%25.0%50.0%
3友道康夫1-0-0-420.0%20.0%20.0%
4手塚貴久1-0-0-233.3%33.3%33.3%
5橋口慎介1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5斉藤崇史1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7平田修1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7田村康仁1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7田中剛1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7菊沢隆徳1-0-0-0100.0%100.0%100.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR3-5-1-1214.3%38.1%42.9%
2社台RH1-1-0-225.0%50.0%50.0%
3シルクR1-0-2-512.5%12.5%37.5%
4ダノックス1-0-0-420.0%20.0%20.0%
5青山洋一1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5近藤利一1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5亀田和弘1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5Deep Creek1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9キャロット0-1-1-100.0%8.3%16.7%
10ロードHC0-1-0-20.0%33.3%33.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF3-6-5-544.4%13.2%20.6%
2社台F2-1-0-1511.1%16.7%16.7%
3社台C白老F1-0-1-810.0%10.0%20.0%
4ケイアイF1-0-0-325.0%25.0%25.0%
5チャンピオンズF1-0-0-233.3%33.3%33.3%
6Northern Farm1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
6隆栄牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8Oak Bluff Stables0-1-0-00.0%100.0%100.0%
8ムラカミF0-1-0-00.0%100.0%100.0%
8様似堀牧場0-1-0-00.0%100.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ダイワメジャー2-3-1-518.2%45.5%54.5%
2ロードカナロア1-2-1-135.9%17.6%23.5%
3ディープインパクト1-1-0-127.1%14.3%14.3%
4クロフネ1-0-0-233.3%33.3%33.3%
5ドゥラメンテ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5Palace Malice1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5リアルインパクト1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8Kingman1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8タワーオブロンドン1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10キズナ0-2-0-20.0%50.0%50.0%

※過去10年のNHKマイルC集計

レースガイド

■ダービートライアルを内包する3歳マイル王決定戦!

1953年(昭和28年)から1995年(平成7年)まで43年の長い間、日本ダービーのトライアルレースとして施行さてきた「NHK杯」(東京・芝2000m)を前身とする。1990年代のレースレベルの低迷や当時の外国産馬の躍進から、トライアルとしての役目をプリンシパルSへ移し、外国産馬も出走可能なG1「NHKマイルカップ」(東京・芝1600m)として1996年に新設された。その後のレースレベルを鑑み、2009年に国際G1に認定されて現在に至る。なお、本競走もクラシック同様に出走資格は牡馬・牝馬のみでセン馬の出走は認められていない。

設立後の数年はその目的どおりに外国産馬が優勝を飾っており、第1回タイキフォーチュン(優勝タイム1:32.6は当時のレコードに0.2秒差)、第2回シーキングザパール(日本調教馬として海外G1初制覇)、第3回エルコンドルパサー(JCおよび仏G1制覇・凱旋門賞2着・顕彰馬)、第6回クロフネ(JCダートレコード優勝)など数々の実力馬が名を連ねる。

2005年に桜花賞を制し本競走でも優勝したラインクラフトはまさにマイル適正を重んじた結果として記憶に新しい。また近年、本競走から日本ダービーを目指す変則2冠路線が定着しつつある。その先駆けとなったのは前述のクロフネ(ダービー5着)であり、2002年本競走3着の後にダービーを制したタニノギムレット>に流れは受け継がれ、2004年のキングカメハメハ、2008年のディープスカイがこの変則2冠を達成している。しかしながら、日本ダービーまで中2週という過酷なローテーションはこの時期の3歳馬に想像以上の負荷をかけることが多く、ダービー後やその秋には戦線離脱を余儀なくされる場合が多く、賛否両論の声もある。

いずれにせよ、本競走が春のマイル路線とクラシックトライアルの狭間にあり、その両方の機能を満たすレースであるというのは間違ない。これから先も本競走の果たす意味は大きく、競馬ファンは固唾をのんで見守るレースの一つであると言えるだろう。